BCリーグ観戦記
(プレーオフ上信越地区チャンピオンシップ第1戦)



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日時 2012年9月29日(土)13:00

球場 三條機械スタジアム(新潟県三条市)

報告 赤塚和人(総務広報、平成3年卒)

 BCリーグには平野進也捕手(新潟アルビレックスBC・2年目)、篠田朗樹投手(信濃グランセローズ・2年目)関知成投手(信濃グランセローズ・1年目)の3名が在籍しています。リーグ戦が空き週だったので、3人の激励のため新潟対信濃の上信越地区チャンピオンシップ会場の三條機械スタジアム(新潟県三条市)に行ってきました。
   
球場入口の様子 アルファくん
 平野と篠田は1年目は即戦力として活躍。2年目は更に成績を伸ばし、平野は最多打点、篠田は最優秀防御率・最多セーブ(リーグ新)の個人タイトを獲得しました。関は前期は1勝を挙げたものの、後期は故障があり登板機会なしで今シーズンを終えました。関は投球フォームをスリークォーターに改造中で、来年の活躍に期待です。


平野進也捕手の成績
   打率 試合数  打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
 2011 .263 67 198 21 52 10 2 2 19 4
 2012 .309 72 285 45 88 18 7 5 61 1
 タイトル  最多打点(2012)        

篠田朗樹投手の成績

  防御率 試合数 投球回  奪三振 自責点
 2011 2.40 36 3 1 5 82回1/3 46 22
 2012 1.25 41 3 1 18 57回2/3 47 8
 タイトル  最優秀防御率・最多セーブ(2012)              

関知成投手の成績

  防御率 試合数 投球回  奪三振 自責点
 2012 5.14 10 1 0 0 14回 16 8
 平野は武蔵では平成20年春・21年春に二部で、22年秋に一部でベストナインを受賞。守備力は高く、四年秋に打率.347、本塁打1の成績を残した彼に「プロになって、野球に関わって生きる道を目指せ」と言って新潟に送り出しました。
 今年3月の福岡出張で平野を呼び出して食事をした際に、彼は体質改善のため酒を一滴も飲みませんでした。普段は自分の前で酒を断るのは許さないのですが(^_^;)、こんな私でも平野には酒を無理強いできませんでした。徹底した自己管理のおかげでシーズンを通して出場し、昨年以上の成績を残せたのでしょう。
 
 篠田は高校時代は捕手。武蔵では平野がいたこと、また彼自身の地肩が強く、急造投手でもシートバッティングで内角を強気に攻めていたのを見て「お前なら投手が出来る」と投手転向を勧めました。
練習熱心で順調に成長し、3年以降は主に中継ぎで、また先発としても活躍しました。投手として伸び盛りの途中で大学野球を終えましたが、野球を続けたい気持ちが強く、就活は一切せずに野球の道を選びました。
 ネットで信濃での彼の野球に取り組む姿勢が紹介されていますが、大学時代を見ていた者としては篠田らしいな、と思える話です。 

   リンク:
信濃・佐野嘉幸監督「手応えを感じたレギュラーシーズン」

 関は武蔵では先発、中継ぎで活躍しました。球速はMAX142K、カーブの曲りが大きく、今後も伸びしろがあり本人も上を目指す意欲があったので、篠田に続いて信濃に入団。篠田共々「信州武蔵会」では手厚い応援を受けています。信州武蔵会の皆様、ありがとうございます。

   リンク:信州武蔵会
 試合は平野が2番で出場、シーズン中もほとんど2番を打っていたようです。武蔵では主に5、6番を打っており、2番というイメージは全くなく、さらに驚きは2番で最多打点とは…バントをしない高津監督の方針とはいえ、固定観念で野球を考えてはいけないのですね (^^ゞ

 平野は第1打席でセンター前ヒットを打った後はライトフライ、キャッチャーフライ、ショートゴロ(サード強襲だったのですが)、三振でした。

 篠田はリリーフ登板があると思い楽しみにしていたのですが今日は出番なし。試合後に明日の先発が予定されていたと聞き驚き。シーズン中はずっと抑えで先発は無かったので、ここで先発とは… やはり固定観念はいけませんね(^_^;)
  
平野、第1打席センター前ヒット 試合の終盤に備えてと思いきや、翌日先発予定の篠田(左)
 今日の試合は両チームに後輩がいるため、中立の立場で観戦 (^^;;)
 試合展開は新潟が2回に先制、その後も追加点を加え試合を優位に進めます。信濃も終盤にホームラン等で追い上げますが6対4で新潟が勝利。リーグの前・後期優勝の新潟はこのカード1勝でBCリーグチャンピオンシップ出場が決定。残念ながら翌日の篠田先発は幻となってしまいました。

 両チームには首都リーグの他大出身者も在籍していました。新潟は稲葉内野手(城西大)、足立内野手(桜美林大)、中溝捕手(明学大)信濃は今村外野手(東経大)です。
   
  ピンチで集まる内野陣と高津監督
 
  
試合終了後に胴上げが行われましたが、胴上げの最後にアクシデントが…
 試合終了後に3人に会い話をしました。BCリーグは厳しい環境ですが3人は頑張っています。特に試合の移動が大変なようで、一番遠い石川でのナイターだとバス移動で帰宅が深夜2、3時となり、その日のうちにまた移動ということもあります。
 BCリーグ=ベースボールチャレンジリーグということで、NPBのスカウトが視察に来るそうです。今日の試合のメンバーの中からも今月末のドラフトで指名を受ける選手が出そうです。もちろん平野と篠田も今年指名の可能性はあるわけで、もし今年が無理でも来年また再挑戦です。そうなればまた来年応援に行きます。OBの皆様もBCリーグの後輩への応援をお願いします。
  
(左)篠田、関 (右)平野と並んで記念撮影


  追記

 
平野がBCリーグ後期MVP(野手部門)を受賞しました。今は福井ミラクルエレファンツとBCLチャンピオンシップを戦っています。新潟アルビレックスは2戦2勝となっており、あと1勝で優勝です。優勝して「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ」での更なる活躍を願っています。
                                     (10月8日)

 新潟アルビレックスが日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ3連勝で独立リーグ日本一になりました。平野は第3戦で日本一を決定づける3ランホームランを打ち、日本一に貢献しました。

 信濃グランセローズの篠田がコロンビア・ウィンターリーグに参加します。2012年11月16日〜1月15日の42試合で、所属チームがプレーオフに進出すると1月31日までの参加となります。武者修行で一回り大きくなってもらいたいです。
                                  (2件 10月31日)

 BCリーグシーズンMVP野手部門・ベストナインに平野が選出されました。独立リーグ1捕手として、来シーズンの一層の飛躍を期待します。
                                     (11月17日)
  

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